「ふぅ……」



もうすぐ、4時がくる。


少し前に待ち合わせ場所についてしまった私は、正門近くにある公衆電話の前に立って辺りを見回してみる。


学校からは部活終わりの生徒がちらほらと出てき始めて、楽しそうに話しながら学校を後にしている。


近くの小学校に通う小学生が集団下校している姿も目に映った。


こんな時間に待ち合わせて、美波くんは何を見に行くつもりなんだろう。


チラリと腕時計を見やる。


15:53。


もうそろそろ…かな。