わら、った…。


美波くんが笑った…



見慣れているはずの美波くんの笑顔、


久々に見た気がするよ。



美波くんの言っている事は抽象的すぎて全然分からない。


でも、いいよ。


例え美波くんの言う通り本当に後悔することになったとしても、今の私は美波くんと描きたいんだ。



「よーしっ!じゃあじゃあ、何描く?」



すっかり機嫌がよくなった私は、美波くんとどうするか話すことにした。



「相羽さんは何か描きたいものある?」



美波くんもいつも通りに戻ったみたいで、安心すると共に、私は何を描きたいか考える。


学校、美術室、部員…


山に小川に海…


いろんなものを思い浮かべているうちに、急に思い出したものがあった。