「でも、これ、どこかで見たような……」
さっきの匂いをかいだせいか、何かが思い出せそうな気がする。ハーブティー、紫からピンク、どこかでかいだことのある酸っぱい匂い………………………………
ん?酸っぱい匂い?
「………………………………あ!そうだ!」
奈瑠美は彩に、1つお願いをした。
「草智さん、その右手、舐めてください。」
「えっ、」
彩は焦りを見せ始めた。
「私、分かりました。そのトリック。今から私が見せてあげます。このハーブティー、使わせてもらいますね。あと、冷蔵庫に入っているこれ、を。」
3分後、奈瑠美はハーブティーと冷蔵庫に入っていたこれ、をテーブルの上に置いた。
「まず、説明します。初めに、冷蔵庫に入っていたこれ、の正体。それはレモンです。」
「…………………………」
彩は黙ったままだ。
「このレモンを半分に切ってこのハーブティーに絞り入れます。すると……」
紫色だったハーブティーはピンク色に変わった。
「これがハーブティーの色が変わった理由です。確か、酸性に反応して色が変わるんでしたよね。」
なるみが推理を終え、一呼吸置いたところで彩が話し始めた。
「……確かに、いい推理。ほとんど正解。でも、私はハーブティーの種類を当ててと言った。しかも、ピンク色になったのは確かに酸性だからだけど、レモンという推理はハズレ。そのしぼったレモンはどこに隠すの?思い返してみて。私はレモンを処理する時間なんてなかった。本当の正体はクエン酸。スーパーとかで粉状にしたものが売ってるもんね。しかももし見つかったら塩とか砂糖とかっていえば誰も不審には思わない。……そしてハーブティーの種類はマローブルー、紫キャベツとかとおんなじようなものよ。さすがにマローブルーは難しすぎたかしら?でも、これは中学校の理科で習うもの。というかそろそろ習う頃じゃないかな?」
彩は笑顔を絶やさず奈瑠美の方を見る。なるみはぽかんと口を開けて黙ったままだ。
しばらくすると、奈瑠美は口を開けた。
「……すみません。私、やっぱり向いてないんですね。私の推理、間違いだらけでした……でも!私は………………!」
奈瑠美は口を噛み締めた。
「私はまだ何も言ってないわ。合格、とも、不合格、ともね。ましてや言うつもりも無かったわ。助手になってとも弟子にならない?とも……」
奈瑠美は顔を上げた。
「え、それってどういう…………」
「あなたは今日から私の相棒になるの。名前も彩と呼んでもいい。敬語なんてまっぴらごめんだわ。だから私もあなたをなるみと呼ぶ。……よろしくね、奈瑠美。」
なるみは目を見開いて彩をじっと見つめる。
「……え、いやだった?」
彩が奈瑠美の顔をのぞき込む。
「え!あ!いえ!全然嬉しいで……嬉しい!こんな私でよかったんです……良かったの!?」
「うん、奈瑠美の一生懸命さがとても伝わってきたから。奈瑠美とだったら、私、やっていける気がする。」
「あ、ありがとう!彩っ!これからよろしくね!」
奈瑠美は彩の手をとった。
春の心地よい風が家の窓からそよそよと入ってくる。夕日も綺麗に輝いていた。
さっきの匂いをかいだせいか、何かが思い出せそうな気がする。ハーブティー、紫からピンク、どこかでかいだことのある酸っぱい匂い………………………………
ん?酸っぱい匂い?
「………………………………あ!そうだ!」
奈瑠美は彩に、1つお願いをした。
「草智さん、その右手、舐めてください。」
「えっ、」
彩は焦りを見せ始めた。
「私、分かりました。そのトリック。今から私が見せてあげます。このハーブティー、使わせてもらいますね。あと、冷蔵庫に入っているこれ、を。」
3分後、奈瑠美はハーブティーと冷蔵庫に入っていたこれ、をテーブルの上に置いた。
「まず、説明します。初めに、冷蔵庫に入っていたこれ、の正体。それはレモンです。」
「…………………………」
彩は黙ったままだ。
「このレモンを半分に切ってこのハーブティーに絞り入れます。すると……」
紫色だったハーブティーはピンク色に変わった。
「これがハーブティーの色が変わった理由です。確か、酸性に反応して色が変わるんでしたよね。」
なるみが推理を終え、一呼吸置いたところで彩が話し始めた。
「……確かに、いい推理。ほとんど正解。でも、私はハーブティーの種類を当ててと言った。しかも、ピンク色になったのは確かに酸性だからだけど、レモンという推理はハズレ。そのしぼったレモンはどこに隠すの?思い返してみて。私はレモンを処理する時間なんてなかった。本当の正体はクエン酸。スーパーとかで粉状にしたものが売ってるもんね。しかももし見つかったら塩とか砂糖とかっていえば誰も不審には思わない。……そしてハーブティーの種類はマローブルー、紫キャベツとかとおんなじようなものよ。さすがにマローブルーは難しすぎたかしら?でも、これは中学校の理科で習うもの。というかそろそろ習う頃じゃないかな?」
彩は笑顔を絶やさず奈瑠美の方を見る。なるみはぽかんと口を開けて黙ったままだ。
しばらくすると、奈瑠美は口を開けた。
「……すみません。私、やっぱり向いてないんですね。私の推理、間違いだらけでした……でも!私は………………!」
奈瑠美は口を噛み締めた。
「私はまだ何も言ってないわ。合格、とも、不合格、ともね。ましてや言うつもりも無かったわ。助手になってとも弟子にならない?とも……」
奈瑠美は顔を上げた。
「え、それってどういう…………」
「あなたは今日から私の相棒になるの。名前も彩と呼んでもいい。敬語なんてまっぴらごめんだわ。だから私もあなたをなるみと呼ぶ。……よろしくね、奈瑠美。」
なるみは目を見開いて彩をじっと見つめる。
「……え、いやだった?」
彩が奈瑠美の顔をのぞき込む。
「え!あ!いえ!全然嬉しいで……嬉しい!こんな私でよかったんです……良かったの!?」
「うん、奈瑠美の一生懸命さがとても伝わってきたから。奈瑠美とだったら、私、やっていける気がする。」
「あ、ありがとう!彩っ!これからよろしくね!」
奈瑠美は彩の手をとった。
春の心地よい風が家の窓からそよそよと入ってくる。夕日も綺麗に輝いていた。

