「んー……ハーブティーの種類まで当てるのか……」
ハーブティーの入ったティーカップの前で顔をしかめていた。そしてなるみがポケットからスマホを取り出して何かしようとしていた。

「あ、インターネットで紫色からピンク色に変わるハーブティーって調べたらだめだよー。」

ぎくり。

「わ、分かってますよー。。。」

紫色とピンク色のハーブティーのティーカップを交互に見て、また頭を抱えた。その時、開いた窓から風が通り、ツンとした匂いがなるみの鼻をかすめた。
「あれ、この匂い……どこかで……」

ぎくぎくり。 彩はとっさに窓を閉めた。

「は、はい続けてねー!」

……?

なるみは首をかしげた。