いつもそうだ。

君は私が困ってるといつも助けてくれる。

「ー…ねぇ」

「ん?」

いいかな。?気持ち伝えても。

いいのかな?〝友達以上〟を望んでも。

「…もしね、私が世界中の皆を怒らせて、反感買って、死刑宣告されちゃったら、、どうする、?」

(って、何いってんだろ私。)

「ごめん今の忘れて」

ちょっとかなり情緒不安定になっているのかもしれない。

怜も、何急に馬鹿なこといってんだってまた呆れたかもしれない。

早く学校へ行かなきゃ遅刻しちゃう。

「…ってんだろ」

私が1歩前へ踏み出すと同時に、隣に並んでいた怜がつぶやいた。

えー…?

「そんなん助けてやるに気まってんだろ」

ふっ。と。

当たり前だろ?とでも言うように私が好きになった笑顔で怜が笑った。

そして私の頭の上に大きなごつごつした、でもあったかくて心地いい手のひらをのせて、私の髪をくしゃっと乱した。

ー…すき。

きゅぅっと胸のあたりが切なくなる。

「ふっwってかどんな例えだよw世界中敵にってお前なにしてんだよ笑」

ははっと笑いながら前に歩き出す怜。

手を伸ばせばー…届く距離。

「好きだよ」

広い背中に向かって小さくぽつりとつぶやいた。

怜がすき。

やっと言えたこの気持ち。

「怜が、すきです」

驚いたように振り向く君の顔は、真っ赤にそまっていた。




「あのっ…俺もー…」










end