うわぁぁぁあああ

あれが来る。

逃げろぉおおおお


「なにあれって。ねぇ、あきら?」

「……っ。」

「あきら?どうしたの?」


亮は顔を歪め見ている先そこにめをむけるゆきな。


「う、うそ…なにあれ。」


何かが斧を持ち人を襲う光景。


「いや、いやぁあああ!!!」

「ゆきな!行くぞ!逃げるんだ!」


死体を目にして動けという方がおかしい。
私の足はぴくりとも動かない。

なのにあれがこっちにやってくる。
ものすごい勢いで。


「ゆきな!早く!!」

「無理よ!足が、足が動かないの…」


もうすぐそこにあれがいる。

ゆきなは覚悟した。


「亮、亮の足ならきっと逃げられる。先に行って。」

「何言ってんだよ!ふざけんじゃねえ!」

「早く!!私の足じゃ今から逃げても追いつかれる。これしかないんだよ!」


もう、すぐ目の前に…あれが来た。