「あの子がマネージャーをしている頃、
よく、晴樹先輩がね、って話しててくれて、、、
1度試合でお見かけした事があったのよ、、、。」








「はぁ、、、。そうですか、、、。」









「驚かないで聞いてくれる、、、?
あの子、、、今記憶喪失なの。もちろん
母親である私の事も覚えていないの。」







「、、、え?」








花梨の母親から聞いた話は、想像もつかないような
内容だったーーーーーーー。










それはーーーーー。









花梨がいきなり髪の毛を染めたり
濃い化粧をしたりして、、、手に負えなくなった
時期があったとのこと。







最初はどんなに遅くてもちゃんと家には
帰ってきてたから、深く注意しなかったとのこと。
朝も早く出ていっていたから学校にも
行っていると思ってたとのこと。







でも、半年たった頃からあまり帰ってこなくなり
学校からも来ていない、と連絡が来て、花梨に
聞くと、辞める、と言われたとのこと。







両親もあまり強く言って、全く帰って来なくなったら
困ると思い、何も言わず退学届けを出したとのこと。








しかし、そこから全く帰ってこなくなり、
何ヶ月か振りに見た花梨の姿は変わり果てていたとのこと。







何を言っても、無視をされ、食事も食べなかったとのこと。








そして、また帰ってこなくなり次の連絡は
病院からだったとのこと。








そうーーーーー。花梨は、定期的に薬に手を染めており
最終的にはキマった状態で、トラックに跳ねられたとのこと。








通常であれば即死だったはずが、昏睡状態になり
一命は取り留めたが、目を覚ましたら記憶喪失に
なっていたとのこと、、、。