僕がそのネックレスを手に取って見ている間に医者はドアの前にいた。

「ちょうど君と同い年くらいの男の子も君と同じ日に雷にうたれたんだ。凄い偶然があるもんだね。」

へぇ…確かに。凄い偶然だな……。

「目が覚めたからといって今日一日は安静にしておくんだよ!」

言い終わると同時にドアが閉まった。

医者の足音が遠ざかって行く音を聞いて、僕はベッドから下りた。

そーっとドアを開けて、廊下を見渡す。

よしっ!