授業中、僕は授業なんて上の空だった。

よく考えてみると今、僕が置かれてる状況はかなり有り得ない。

細かいことは気にしない質の僕はすぐに状況を把握して馴染んでしまっているけど・・・

今頃、僕と入れ替わってしまった弘人君や僕の家族はどうしているのだろう。

きっと皆、辛い思いをしてるんだろうな・・・

そうだ。放課後、僕の家に行ってみよう。

そんなことを考えている内にあっという間にお昼になった。

やばい。全然授業に集中出来なかった。

あ、でもどうせ僕じゃないからいいのか。

すると突然誰かの影がおちる。

僕が顔を上げるとそこには・・・

「ひーろーくん!給食一緒に食おう!」

またコイツか・・・

僕は大きな溜め息をついた。