やっとの思いで学校に着いたとき。
私の体力はもう限界に近かった。

この晴れ渡る大空の無駄に元気な感じと、貫徹による謎のテンションが不気味にセッション。

…要するに、太陽の光にやられて元気がない。

「それじゃ、僕は行くけど…帆波、大丈夫?なんか一人にできない…」
「だーいじょうぶだよ!まかせて…」
「任せられない!」
「ほら、何時までも私に構ってたらお水無くて畑が腐っちゃうよぉ?」
「腐らないから!帆波のそのテンションの方が怖いから!!」
「ハル。いってらっしゃあい」

ハルの背中をドンと押した。きっとこうでもしないとハルは動かない。

「…しんどくなったらいつでも呼ぶこと。良い?」

振り向きざまににそういうと、ハルは畑の方へ向かって歩いていった。