「帆波、だろ?知ってる」
背を向けたまま、彼は言った。そして、また歩き始めた。
「あ、あなたの…名前っ!」
ピタッと、彼の足が止まった。そして、彼は振り返った。
見えないはずの、紅い目が見えた…気がした。
「知ってどうなんの?」
彼の声は、むしろ呆れを通り越して笑っていた。
「知って…?」
「うん、そう」
えと…あ、あの。それは……
「…アイ。そう名乗っとく。」
「アイ…」
突然、強い風が吹いた。私は咄嗟に目をつむって、手で顔をおおった。
でもそれは、一瞬の風…目を開けると、アイはもう居なくなっていた。
「帆波…!大丈夫か?!」
やさしい声…目の前には、
「おにい、ちゃん…」
どうして…?どうしておにいちゃんがここに……?
わたしは、つかれたのか、アイとのできごとであたまがいっぱい、なのか…
わからないけど、
いしきをてばなした……
背を向けたまま、彼は言った。そして、また歩き始めた。
「あ、あなたの…名前っ!」
ピタッと、彼の足が止まった。そして、彼は振り返った。
見えないはずの、紅い目が見えた…気がした。
「知ってどうなんの?」
彼の声は、むしろ呆れを通り越して笑っていた。
「知って…?」
「うん、そう」
えと…あ、あの。それは……
「…アイ。そう名乗っとく。」
「アイ…」
突然、強い風が吹いた。私は咄嗟に目をつむって、手で顔をおおった。
でもそれは、一瞬の風…目を開けると、アイはもう居なくなっていた。
「帆波…!大丈夫か?!」
やさしい声…目の前には、
「おにい、ちゃん…」
どうして…?どうしておにいちゃんがここに……?
わたしは、つかれたのか、アイとのできごとであたまがいっぱい、なのか…
わからないけど、
いしきをてばなした……


