私はまたゆっくりと歩き出した。
よくわかんないけど。それだけなら、とりあえずはできると思ったから。

先輩に、レポート褒められて、嬉しくって…吉川がジュースというか、スポドリくれて、嬉しくって…
なぜか、抜け出しちゃって…
きぶんがさがって…

ねえ、どうしたら良いんだろう?沈みそうで沈まない、オレンジの光が廊下を照らした。

「あれ…?」

ふと、声がした。声の方をみると、胸元の校章が白色(つまり、三年生)の人が立っていた。
なんか、私をじろっと見てるけど…誰!?

私、ぜんぜん知らない人なんだけど!

「ほ、なみ…?」

え?