三年生の教室。
他学年の人たちがいっぱいいるところって、緊張する。
…なんか、笑われてる?やっぱり、私なんかがこんなところいるから…はやく翔貴先輩に会いたい。それで、はやく教室に戻りたい……

重たい足を引きずって、私はあの奥の先輩の教室に向かった。

「あれ?帆波ちゃん?」

重たく苦しい私を解放する、聞きなれた声がした。