突然のことで、 頭がついていかない... でも、これだけは分かる。 誤った情報を入手してしまったのだ。 遥か? いや、冬真か? 考えれば考えるほど分からなくなる。 かろうじて動かせる右腕でベッドを起こし、 ケータイを取った。 『誰にかければいい...。』 分からない。 電話帳を下にくっていくと、 鴻揮の字が目に入った。