「お前の顔、どっかで見たことがあるような気がするんだ
1度会ったことはあるか?」


『さあ
会ってるかもしれませんし、
会っていないかもしれません』


やばいな

バレたらやばいぞ

川崎組って知られてもやばい

そのうえ、世界の族を牛耳ってるってバレてもやばい









「俺は『鴻揮』の総長だが、
お前は知ってるよな?」


『私は今日引っ越してきた男の方々の中
にいたのは覚えています。しかし、それ以前に
あった覚えはありませんわ』


「そうか……分かった、邪魔して、
申し訳なかったな。じゃあまた」



『えぇ、また』




そして彼は屋上を出て行った…………