あの日の夜に・・・




着いたのは例の場所。
まぁ、とある倉庫だ。

だれも使ってない。



望「休暇中にお呼びだてしてしまい、申し訳ありません。」


望はそう言って頭を下げた。


『いや、俺が頼んだことだ。それに"Cross Chain"の事は奴と俺の問題だ。俺が解決するのは当然だろう?』


望「ですが、!」


『この話はもういい。遥は呼んであるか?』



望「はい。呼びましょうか?」


『あぁ。頼む。』


遥は冬真より優れたハッカーで、川崎組の情報処理班だ。
冬真で解けないものはこいつに頼んでる。


遥「お呼びでしょうか?」



『奴が動いたというのは本当か?』


遥「はい。間違いありません。冬真はもう少し前から感ずいてはいたと思うのですが、私に伝えるのが遅かったため、少し遅れをとっている状況です。」


『冬真、お前の勘は当たることの方が多いのは分かってるんだから、意地で解こうとするのでは無く、遥に頼むか俺に頼め。』


冬「申し訳ありません。以後気を付けます。」