愛されたい、だけなのに



職員室の奥へと行くと、ドアがあった。


ドアには、[校長室]と書かれている。

ドクン!

一気に現実に戻された感じー…



「え!?校長室!?何か賞状とかもらえんの?」

蘭が驚いて声をあげた。

「授業中の居眠りだけで、校長室に呼び出しか?」

榊原が首を傾げている。

「両方とも、そんなわけないだろ…校長室に入ったら、そんなバカなこと言うなよ?」

二人を見て呆れ顔の柳先生は、校長室をノックした。

ドクン、ドクン。


柳先生は"大丈夫"って言ってたけど、大丈夫なのに何で校長室に?


しかも、私と柳先生ならわかる。

でも、榊原と蘭までー…どうして?