星屑の小さな約束 【停滞中】

「あれ、あそこにいるのって……」


ふと、見慣れた横顔が目に入った。


その横顔は、ほとんど毎日のように隣で見ている、萌だった。


その隣にいる男子は、恐らく幸大。


仲良さげに笑いあう二人を見て、誘いを断って良かったなと思う。


私がいたらきっと、お邪魔むしだったもんねー…


って、そろそろ前見なきゃ……


「…っと、……わっ」


どさっ、と乾いた音が地面に響いた。


膝がじわじわと熱を集め、ひりひりとした痛みを伴う。


こけた、と理解するのにそう時間はかからなかった。


って、誰かにぶつかったんだから、謝らなきゃっ。


「あ、あの、ごめんなさい!」


ばっと顔をあげると、そこにいたのは……


「えっ、七森っ?」


驚いたようにそう言ったのは、クラスメイトの寺本 琉太(てらもと りゅうた)君だった。