星屑の小さな約束 【停滞中】

「え…なんで?いつも来るの遅いのに……なんで?悠真…」


動揺が隠せなくて、何回も同じ質問を繰り返してしまう。


ほんと、なんでなの…?


「んー…たまたま?」


こてんと首を傾けて答える悠真。


「たまたまって…」


たまたまあたしが早く来ちゃった日に、たまたま悠真も早く来るなんて。


こんな偶然ってあるのかな?


「なんだよ、俺が早く来ちゃダメなのかよ」


ううん……偶然でも、なんでもいいや。


教室に一番乗りできたことよりも、悠真の顔を一番乗りで見れたことのほうが遥かに嬉しいし。


あたしの反応に文句をいう悠真に


「そんなことないよ」


満面の笑顔で返した。




今日はすごく、運がいいみたい。


それが偶然じゃないなんて、考えもしなかった。


悠真の優しさに、あたしは気づかないままだったんだ…。