星屑の小さな約束 【停滞中】

次の日―――。


「…っ」


リビングへ降りていくと、そこには珍しくお父さんがいた。


平日は朝早いから、鉢合わせないと思ってたんだけどな…


「おはよう…」


うつむいたあたしに、お父さんの少し控えめな声がかけられる。


「おはよう」


それにあたしは顔を上げて答えた。


お父さんは、あたしの顔を見てほっとしたような表情になった。


あたしだって、子供じゃないし…


自分の気持ちを偽って、笑顔を浮かべることなんて簡単なことだ。


不安の残る思いを隠し、あたしは笑みを浮かべたまま会話する。


そこに、起きてきた鈴と、朝食を運んできたお母さんが加わった。




昨日あたしとお父さんがギクシャクしたなんて知らない二人はいつも通りで。


昨日のことを隠そうとするあたしも、いつも通りふるまって。


きっと周りから見たら、あたしたちはごく普通の、仲のいい家族なんだろう。