星屑の小さな約束 【停滞中】

お父さんが重たそうに口を開く。


でも、聞こえたのは、あたしが欲しかった言葉じゃなかった。


「もう風呂に入りなさい…」

「なっ、…」


お父さんはそっと目を伏せた。


違う…そんな顔がみたい訳じゃなくて……


気づけば、お父さんはリビングを出ていってしまっていた。


自分の部屋にでも行ったんだろう。


あたしはぼうっと壁を見つめる。


お父さんは…あたしたちが大事じゃないのかな。


お母さんのこと、もう大事じゃなくなったの…?


家族より仕事を優先するお父さんなんて……昔の、あたしが憧れてたお父さんじゃないよ。


あたしはショックを抱えたまま、しばらくその場に立ち尽くしていた。


でも、徐々に空っぽだった心に何かが込み上げてきて。


あたしは自分のお風呂場に駆け込んだ。