星屑の小さな約束 【停滞中】

「お母さんがカレー作っておいてくれたよ。温めるね?」

「あぁ、頼むよ」

「はぁーい」


お父さんと交わす久しぶりの会話。


こんなにも温かく感じる。


着替えるために部屋を出ていったお父さんの後ろ姿を眺め、無意識に頬が緩む。


「さぁて、あたしは準備しますか」


なんて言う声は弾んでいて、キッチンへ向かう足も、やっぱり弾んでいた。


今日、この時間をお母さんと鈴も一緒に過ごせたらいいのになぁ…。


ううん、今日が無理でも、また今度にすればいいよね。


あたし達はずっと一緒にいられるはずだ。


だって…家族だもんね。