適当にチャンネルを変えていっていると、たまたま去年あたりにはまっていたドラマの再放送に行き当たった。
画面に夢中になっていたからか、気づけば一人だという不安感から解放されていた。
———ガチャッ。
「わっ…!」
玄関から鍵を開ける音が聞こえ、たまらずびくっとする。
不審者……なわけないよね?
バクバクしている心臓を抑え、息をひそめていると……、
ドアを開ける音とともに聞きなれた声がした。
「ただいま」
「ふぅー…」
ほっとすると同時に、リビングのドアが開けられ、カバンを持ったお父さんが入ってきた。
その顔は驚いたようで、眉がぎゅっと寄せられていた。
「なんかテレビの音、大きくないか…?」
「あ…えっと、これはー…ちょっとねっ」
さすがに『寂しかった』なんて言うのはためらわれ、適当に返し、テレビはあわてて音量を戻して消した。
「おかえりなさい。今日は早く帰れたんだね?」
ネクタイを緩めながらお父さんが振り返った。
「娘を夜一人にさせたくないからな」
画面に夢中になっていたからか、気づけば一人だという不安感から解放されていた。
———ガチャッ。
「わっ…!」
玄関から鍵を開ける音が聞こえ、たまらずびくっとする。
不審者……なわけないよね?
バクバクしている心臓を抑え、息をひそめていると……、
ドアを開ける音とともに聞きなれた声がした。
「ただいま」
「ふぅー…」
ほっとすると同時に、リビングのドアが開けられ、カバンを持ったお父さんが入ってきた。
その顔は驚いたようで、眉がぎゅっと寄せられていた。
「なんかテレビの音、大きくないか…?」
「あ…えっと、これはー…ちょっとねっ」
さすがに『寂しかった』なんて言うのはためらわれ、適当に返し、テレビはあわてて音量を戻して消した。
「おかえりなさい。今日は早く帰れたんだね?」
ネクタイを緩めながらお父さんが振り返った。
「娘を夜一人にさせたくないからな」

