「それじゃ、行くわね?玄関の鍵よろしくね?」
「いってらっしゃい!楽しんできてね」
玄関で靴を履くお母さんは、いつもよりもおしゃれしていて、ただでさえ童顔なのになおさら若く見える。
時間がないからなのか、久しぶりの同窓会に緊張しているからなのか、焦っているのが分かる。
少し時間がかかってようやく靴を履き終えたお母さんは、再び後ろを振り返った。
「柚、お父さんが帰ってくるまで用心するのよ?ほら、鍵をちゃんとかけて…」
「それさっきも聞いたから!わかってるよ」
「そっ、そうね…っ。でも、お母さん心配で…」
「時間は?」
「あっ、やだ…遅刻しちゃいそうっ!じゃあ、行くわねっ。くれぐれも戸締りに気を付けるのよ」
玄関を飛び出しながらも肩越しに同じことを繰り返すお母さん。
どれだけ心配なの…
あたしは苦笑いでお母さんの後ろ姿を見送った。
「いってらっしゃい!楽しんできてね」
玄関で靴を履くお母さんは、いつもよりもおしゃれしていて、ただでさえ童顔なのになおさら若く見える。
時間がないからなのか、久しぶりの同窓会に緊張しているからなのか、焦っているのが分かる。
少し時間がかかってようやく靴を履き終えたお母さんは、再び後ろを振り返った。
「柚、お父さんが帰ってくるまで用心するのよ?ほら、鍵をちゃんとかけて…」
「それさっきも聞いたから!わかってるよ」
「そっ、そうね…っ。でも、お母さん心配で…」
「時間は?」
「あっ、やだ…遅刻しちゃいそうっ!じゃあ、行くわねっ。くれぐれも戸締りに気を付けるのよ」
玄関を飛び出しながらも肩越しに同じことを繰り返すお母さん。
どれだけ心配なの…
あたしは苦笑いでお母さんの後ろ姿を見送った。

