「あら、柚おかえり~…って、ゆーずー?」
「…あ、お母さん…?」
「もう、ぼーっとしてたら危ないわよ?」
「あ、…う、ん。気をつける」
「お昼ごはんにオムライス作ったんだけど、もちろん食べるわよね?」
「あ、うん…後で食べるね」
後ろを振り返って、ぽかんと口を開けているお母さんに気づく。
お母さんがぽかんとしている理由は、多分オムライスと聞いてもあたしのテンションが低いから。
小さい頃からお母さんの作ってくれるオムライスが大好きなあたし。
普段なら、オムライスと聞けばコンマ1秒でとんでくる。
でもいまは、そんな気分にもなれない。
今は、心の中からあふれてきそうなたくさんの気持ちを抑えるのにいっぱいいっぱいで…
「柚…大丈夫?」
心配してくれているお母さんに、小さく笑うことしかできなかった。
こんなんじゃ、余計にお母さんを心配させちゃうじゃん。
何やってんだ、あたし。
でも、余裕のないあたしは、まだ何か言いたげなお母さんに背を向けて、部屋に向かうことしか出来なかった。
「…あ、お母さん…?」
「もう、ぼーっとしてたら危ないわよ?」
「あ、…う、ん。気をつける」
「お昼ごはんにオムライス作ったんだけど、もちろん食べるわよね?」
「あ、うん…後で食べるね」
後ろを振り返って、ぽかんと口を開けているお母さんに気づく。
お母さんがぽかんとしている理由は、多分オムライスと聞いてもあたしのテンションが低いから。
小さい頃からお母さんの作ってくれるオムライスが大好きなあたし。
普段なら、オムライスと聞けばコンマ1秒でとんでくる。
でもいまは、そんな気分にもなれない。
今は、心の中からあふれてきそうなたくさんの気持ちを抑えるのにいっぱいいっぱいで…
「柚…大丈夫?」
心配してくれているお母さんに、小さく笑うことしかできなかった。
こんなんじゃ、余計にお母さんを心配させちゃうじゃん。
何やってんだ、あたし。
でも、余裕のないあたしは、まだ何か言いたげなお母さんに背を向けて、部屋に向かうことしか出来なかった。

