あたし、最低だ……
あたしを心配して、並んで歩こうとしてくれてる悠真の優しさを振り払って。
追いつかれないよう早歩きしている。
弱い自分が出てしまうのが嫌っていう、自分勝手な考えで。
家から公園は近いから。
もう家が見えてきちゃった。
もう……バイバイの時間だ。
「……」
「……」
公園から無言で歩いてきたあたしたちの間には微妙な空気が流れていて、バイバイなんて言える空気じゃなかった。
悠真の家とあたしの家は向かいだけど、悠真はわざわざあたしの家の前まで来てくれた。
あたしなんかに優しくしすぎだよ…
「じゃ」
家の前まで来てもずっとしゃべらないあたしに、悠真は一言だけいうと、くるりとこちらに背を向けた。
喉まで出かかっている、「ありがとう」の言葉。
伝えなきゃ……!でも、勇気が出な……
「そーだ、言い忘れてたけど」
「え?」
さっきまで痛いくらい鳴ってた心臓が、さらに熱を上げている。
不安と、ちょっとの期待が入り交じった瞳で振り返った。
あたしを心配して、並んで歩こうとしてくれてる悠真の優しさを振り払って。
追いつかれないよう早歩きしている。
弱い自分が出てしまうのが嫌っていう、自分勝手な考えで。
家から公園は近いから。
もう家が見えてきちゃった。
もう……バイバイの時間だ。
「……」
「……」
公園から無言で歩いてきたあたしたちの間には微妙な空気が流れていて、バイバイなんて言える空気じゃなかった。
悠真の家とあたしの家は向かいだけど、悠真はわざわざあたしの家の前まで来てくれた。
あたしなんかに優しくしすぎだよ…
「じゃ」
家の前まで来てもずっとしゃべらないあたしに、悠真は一言だけいうと、くるりとこちらに背を向けた。
喉まで出かかっている、「ありがとう」の言葉。
伝えなきゃ……!でも、勇気が出な……
「そーだ、言い忘れてたけど」
「え?」
さっきまで痛いくらい鳴ってた心臓が、さらに熱を上げている。
不安と、ちょっとの期待が入り交じった瞳で振り返った。

