星屑の小さな約束 【停滞中】

「………」

「いや、なんも言わねないとわかんねぇけど」

「…っ!」


あ、あたしなにして……っ!?


悠真のシャツを掴んでいる手を、急いで離す。


「あ、の…いや、特に深い意味はないんだけど…っ」


目が泳いでしまってるから、言い訳してる感ハンパない。


まだ一緒にいたいとか、寂しいとか、言うキャラじゃないし。


いや、それ以前に服の裾掴むとか…っ。


自分の行動がすごく恥ずかしく思えて頭を抱え込んだ、そのとき。


頭上から悠真の笑い声が聞こえてきた。


そっと頭を上げると、



「ふっ、…やっと俺に話す気になった?」

「っ!!」


ばちっ。


いつもよりも柔らかい悠真の笑顔がそこにあった。


いたずらっぽい笑顔とは違う…


っていうか、それよりも………





ぎゅっとシャツの胸元を握りしめる。


こうしないと、胸のドキドキが押さえきれずに飛び出してきそうだから。



落ち込んでるときのその笑顔は……



反則だよ