星屑の小さな約束 【停滞中】

帰り道、せっかくだからと買ったりんご飴。


手の中にある、それをぎゅうっと握りしめた。


頭の中で渦巻いているのは、なんで?という言葉ばかり。


まさか、悠真が一緒に夏祭りに行くと言っていた女の子って……っ


そのときだった。


カラン…っ。


「え……」


「え…っ?」


下駄の音とともに、鈴がこちらを振り返ったのが見えて。


次の瞬間、重なった二人の声。


そして絡まった、あたしと、悠真と……


鈴の視線……