「で、でたのかあれ、あれれれれゆ、ゆゆうう幽霊が!」




土方さんビビりすぎて口が回ってねーーーーえええええ





「とりあえずここからでましょーや!走ってください土方さん!」






「お前はいつまで俺に引っ付いているつもりだ!邪魔くせええええ!」






「ガウッ」





……………。騒いでいた3人が沈黙した瞬間だった






「「「え?」」」





今、"ガウッ"て…





明らかに人間ではない生き物の声が聞こえたような





恐る恐る視線をドアの方へ向けたら、そこには黄色の毛むくじゃら…あれだ、ネコ科の虎の赤ちゃんだろうなあれは。うん






「何でこんな所に虎がいんの!?」






黄色の毛皮に黒の模様はまさに正真正銘の虎だ






そんな可愛らしい虎の赤ちゃんはちょこんっと開いた部屋の前で座っている






でもお化けじゃなくてよかった〜、本物が出なくてよかった〜





俺たち3人は魂が抜かれたような顔でその虎の赤ちゃんを見つめた






「物音の原因は、虎の赤ちゃんですかい…心臓に悪いですわ」






すると元気良く走ってきて、俺の足にじゃれついた





「お、"虎"だから虎吉に懐いているのか?」






「良かったですね同種族の方から好かれて」







こいつら…っ






「俺(虎吉)とは何も関係ありません、てかそろそろ俺のこと人間扱いしてくださいよ…」






特にそこの悪魔