「…なあ、攘夷志士ってここ(日ノ本)を開国してどうしたいんだ?」
はあ?と怪訝そうな顔をされてしまった
まあ確かに、敵にそんなこと聞かれたらそうなるか
めちゃくちゃ仲悪いしな。一応自覚あるよ、うん
「……鎖国してたら強くなれない。外国から日ノ本を守るには、そいつらと同等もしくはそれ以上の力が必要だ」
俺はビックリした
自分が想像していた回答と違ったからだ
攘夷志士は日本が嫌いじゃなかったのか?
だから侍の国を壊そうとしたんじゃなかったのか?
「侍の国が、崩れるのが嫌じゃないのか?」
坂本は下をうつむいて黙ったかと思ったら、顔を上げ俺を見た
俺はその目を直視するのが怖くなった
…見たことない、とても真剣な瞳だ
「このまま外国に喰われていいと思うか?俺達の知らない未知の兵器を持つアメリカに条約を突き付けられた結果が戊辰戦争…いつここを外国に攻められるのかわからない」
日本の、未来…

