そんな俺達を気にせず伊藤 博文はお茶をすすっている
マイペースなのか興味ないのか…わからんやつらばっかだな
沖田さんが2本目の串刺し醤油団子を食べ終えると、口を開いた
「ま、せいぜい…後ろから斬り殺されることがないよう気を付けてくださいね?」
すると、先程の緊迫した空気が戻ってきた
坂本 龍馬がキッと沖田さんを睨んだ
「幕府の犬が何を…」
「侍の国を崩そうとしているのは誰だ。自らの刃を外国に売ろうとは…笑わせてくれる」
…!今、沖田さん本気になっている
普段は敬語だが、怒ったりなんらかのスイッチが入ると敬語じゃなくなる
「口が開けば偉そうに!」
坂本 龍馬の右手が懐の中へと入った瞬間、俺の体は動いた
「「「「!?」」」」
チャキンッ
坂本 龍馬が西洋銃を沖田さんに向かって構えたのとほぼ同時に、俺は沖田さんを庇うように間に入り坂本 龍馬に向かって刀の先を喉仏の寸前まで突きつけた
攘夷志士2人は驚いているが、あの沖田さんでも今回ばかりは驚いた顔をしていた
「…っ音もなくどうやって」
やっと喋ったか…伊藤 博文
「この人に銃でも刀でも向けてみろ。ぶち殺すぞ」
俺の低い声が全身を響かせた
「君が江戸の虎か。噂は聞いているよ」
桂 小五郎は感心したような口調でスラスラと喋る
周りの客も事に気が付き始め、ざわついた
「裕斗、龍馬さん!?」
ハルの声が店で響いたその瞬間
ゴッツンッ!
「「イッターーーーーーーイィィッ!?」」
頭の上から誰かの馬怪力ゲンコツを落とされ、俺と坂本 龍馬は縮こまった
の、脳みそが揺れた…

