江戸の虎が溺愛する者




「最近は虎吉とよく一緒にいますね」




「嫌ですか?」





沖田さんは腕を組みながら橋の高欄笠木(現代で言う手摺)に寄り掛かった





「いえ、おかげで有意義な時間を過ごせていますよ?」





微笑んだ沖田さんの顔は、やっぱり愛想笑いでしかなかった





摑みどころがないよなーほんと…





すると顔は変わらず微笑んでいるのに沖田さんの目が獲物を捕らえるような鋭いものへと変わった





その目線の先にはハルが働いている団子屋





…何か感じとったのか?






「虎吉、あそこの団子屋へと行きましょ」




「え?朝飯食ったばっかりなのにまだ食べるつもりですか?」





太るぞ?ブクブクと




と、口が裂けても言えないので黙って沖田さんのあとを追いかけた