「おいおいそこの兄ちゃん、見慣れねー顔だな?」



んあ?僕の事ですか?



振り返ると、何だかガラの悪そ〜なおじさんたちに囲まれていた




しかもみんな刀を所持している




…嫌な予感しかしねえ




「お前さんのその衣装見た事ねーな。オランダ人か?」




「いやあまさか。正真正銘の日本人っ子よ」




嘘をついたと勘違いしたのか、そのイカツイおじさん方が血相を変えて刀を鞘から抜いた




「嘘を付くとは上等だコラァァッ!!!」




「ちょっ器小さすぎでしょ!?あぶねっっ」



間一髪でリーダ格のおじさん流間合切りをかわしたが、逃げ遅れた3本の髪の毛が切られ、ハラハラ〜と落ちていった…




まさかの真刀




「いやぁぁぁ!!俺の髪の毛ぇぇぇぇぇぇえええ!」


「死ねぇぇぇぇぇぇえええ!」



俺の嘆きの叫びはリーダ格のおじさんの怒声で掻き消され、イカツイおじいさん方が切りかかってきた



俺の髪の毛が貴重な髪の毛が…いや、それは置いといてあの刀は本物だ間違いない




俺はゾッとした



そんな…漫画じゃあるまいし、アニメの世界じゃないしねえ?




…タイムスリップとか、ありえないだろ?