江戸の虎が溺愛する者



「相討ちって、あの2人なら力尽きるどころか命尽きますよ!?」





大丈夫なのかお父さん!




「禿げを馬鹿にするなんて禿げている人に謝ってくだせえ!虎吉が可哀想でしょーが!!!」





…ん?




「誰が謝るかよ!あいつぁもう手遅れだ、10年もしないうちに全部なくなるわ」





「この前あいつの部屋に髪の毛が数百本抜けてる見ました」




「おいおいおいおいまってやお二人さん」




なんで、禿げ=虎吉(俺)になってんだ!?




てか沖田さん何気人の部屋に無許可で入ってきてんの!?数百本も抜けてねーわ!!!!そして禿げてもいねーよ!!!




「いい加減にしてくだ…ブフェッ」




物凄い速さで飛んできたハリセンに俺は避けることができず、顔面にクリーンヒット




朝から馬鹿2人に禿げ禿げと言われるわ勝手に部屋を侵入していた奴がいたわ顔にハリセンが飛んでくるわ…




プツンッと俺の頭の中の糸が切れ、顔に貼り付いていたハリセンを手に構えた