気持ちの良い晴天が俺たち3人を明るく照らしてくれた
「これで安心して城下町を歩けるな」
土方さんはホッとしたような声音で言った
「今度から走る必要なくなりそうです」
そう言うと2人はブッと吹き出し笑い出してしまった
「虎吉、今まで以上に走ることになるからぁ覚悟しといてな」
げっまじか…やっぱどの時代も体力は必要なんだな
「か、覚悟しときます」
沖田さんはフフンッと機嫌が良さそうに鼻歌を歌い始めた
俺がいない間に何か良いことでもあったのか?
まあ、本人楽しそうだからいっか
「土方さん、沖田さんありがとうございます」
びっくりしたように2人は立ち止まってしまった
え…?
「何を今更改まって。気持ち悪い」
グハァッ痛い、心が痛いっ
「まあ、精々頑張るこった」
もー塩対応なんだからー
2人の兄を持った気分になり、それも悪くないなと思った

