人混みの中、何とか深緑の着物を着ている高杉さんに着いて行く
「どこに向かってるんですか?」
人と人の間を抜けながら、高杉さんの背中に向けて言った
「んー、男だったら必ず行く場所だ」
男だったら必ず行く場所?
そんな場所あるっけか…
俺はこれ以上何も言わずに黙って後ろをついて行った
________________________
__________________…
___________………
着いた矢先には、豪華で立派な建物
窓辺らしき所には派手な着物を身に纏った何人ものの女性がいた
全員、頭に蝶を乗っけたような華々しい髪型だ
もしかして、とは言わない。うん
確実にここは…
「…高杉さん」
「遊郭だ。新撰組のお馬鹿さんでもわかるだろ?」
馬鹿って何だ馬鹿って!!!
いや、遊郭ぐらい俺だって知ってるぞ?
あんなことやこんなことやあはーんなことをしてもOKな所だろ!?
「…やべ、想像しちまった」
「やっぱり馬鹿だなお前」

