江戸の虎が溺愛する者







夕刻______________











道場から帰ってきた俺と沖田さんは晩御飯を土方さんと食べていた











「お前本当にあそこの道場好きだな」











「非番の時は暇なんですよ。それとも土方さんが鍛錬に付き合ってくれるんですかい?」












ズズッと味噌汁を飲む沖田さん












土方さんは肩を落とし












「…お前と鍛錬なんて命なんぼあってもたりねーよ」













御正論











全くその通りだ












「はぁ…誰でもいいので僕を襲ってくる強者いませんかね」












俺は口の中に入れていたほかほかの白米を飲み込む












「そんな命知らずは中々いませんよ」













返り討ちにあうどころか半殺しからの半殺しだよな…












「お、襲ってくる…!?」











土方さんはガシャンッと持っていた茶碗を落とす











「土方さん、捉え方間違えないでくだせえ」












眉間にシワを寄せる沖田さんを無視し、土方さんは勢いよく立ち上がり沖田さんの肩を掴む













顔が鬼になっとる…しかも蒼白の













「総司…相手を間違えるなよ、いいな?最近の女は…………」













ペラペラと何かを語り始める土方さん














自分彼女いるくせに女不信になってる…?