江戸の虎が溺愛する者






沖田さんが立ち上がったと思えば、俺の頭にそっと手を乗せられた











………華奢な手なはずなのに、とてもたくましく感じた










「そのために僕たち武士がいるんですよ?平和を実現するために、刀で未来を切り開く…」











一息つき、また言葉を繋げる













「それは僕たち武士にしか築けないものです」












俺達にしか築けないもの…











俺は腰にさしている刀を握る











誇りと名誉、俺は…










名誉なんて立派なものはまだ持っていないけれど、俺は虎みたいにたくましく生きたい











右手には刀の重さがズシッと伝わってくる













「…死なせない、誰も」












"虎"みたいに強くなってやる












史実とは違うことになってしまうけれど、俺は_____________________














頭の上に置かれた沖田さんの手に自分の手を重ねる












…………この人を、死なせない















本当の平和を見せてあげたい。生かしてあげたい














果てしなくて叶わない夢かもしれない、だけど俺は…
















"大切な人を守るために刀を取ったのだから"











沖田さんの手をギュッと握りしめる