「げっ前からも!?」
走ってきた浪士達が俺と大石さんに気がつく
見事、挟み撃ちに成功した俺たちはじりじりと距離を詰める
「手をかけせてくれましたね〜、大人しく捕まってくれれば痛いことしませんよ?」
そう言いながら沖田さんは刀を抜いており、斬る気満々だ
「ひぃっ!」
浪士達は怯え、その場でへたり込んでしまった
怖い気持ちわかるわ…
俺だったら泣くぞ(多分)
「戦狂いなやつめ…」
はぁっと大石さんはため息をついた
「昔っからあんな感じなんですか?」
そういや俺、沖田さんの過去なんも知らないや
大石さんはコクンッと頷き
「誰よりも心が幼いくせに、刀を持つと周りの人間が赤子に見えるくらいだ。…さあ、奴らを捕縛するぞ」
大石さんはスタスタと進み、縄で浪士達を縛り始めた
俺もそそくさ手伝い、縛り上げる
…………が。
「…沖田さん、背中にひっつくのやめてもらってもいいですか?すんごい仕事の邪魔です」
「虎吉から団子の匂いしますね…」
クンクンっと後ろの首の匂いを嗅がられ、ゾワッとした
「噛みつかないでくださいよ?俺、一応人間なので食べ物じゃないですからね?」
人が仕事しているのに!!!!
まあ引き剥がそうとしても怪力だから…離れてくれないだろうな
これはこれで、心を許してくれている証拠なのだろう
「隊長!捕縛完了しました!」
1人の隊士が俺の背中にひっついている沖田さんの元へやってきた
「おー、じゃあ連れてってください」
わかりました!と返事し、残りの隊士達は浪士達を連れて行った
「…沖田さん、周りからの目が。目が痛いです」
周りの町人達からの目が俺と沖田さんに釘刺さる
「やだ総司様ったら、すっかり虎吉様に懐かれて…」「とても可愛らしいわ〜」
きゃっきゃっと女達がこの可愛い悪魔を見る
「虎吉、お腹が空きました」
「俺が言っていることガン無視ですか!?」
まあ、もうそろ勤務時間終わりだよな…

