江戸の虎が溺愛する者








「道を開けてくれ!!!頼む!」








俺はできる限りのデカイ声で町人に促す







すると、町人達が道の両端へと移動してくれたおかげで真ん中に道が開き、簡単に道を走り抜けた









よしっ!!









「ありがとうございます!」






町人達に礼を述べ、浪士達を追いかけ続ける







「虎吉、このままではイタチごっこです。回り込み、挟み撃ちしましょう」








「わかりました!」






俺は隊士の大石 鍬次郎(おおいし くわじろう)を連れて連れて右の裏道に曲がる







賑やかな大通りとは全く違って裏道は幅が狭く、物静かだ







「きゃー!」






表通りから町人の悲鳴が聞こえた






浪士達が乱暴に走り抜けているからだろう







「くそっ…」






早く捕まえなければ…!







「虎吉!そろそろ表に出るぞ!」







「わかりました!」






大石さんが左に曲がり、俺も続いて曲がる








表通りに出たら急に視界が広くなり、浪士達がやってくるのが見えた







ジャスト!大石さんの言葉に従って良かった〜