江戸の虎が溺愛する者





「虎吉もぉ…団子、食べます……かぁ?」







ムニャムニャとアホ面で寝ているかと思いきや、沖田さんの細い腕が俺の身体に回りピッタリと体がくっついた








「んなっ!?」









引き剥がそうとするが、力が強くなかなか解けない







なんちゅう馬鹿力…!









一体こんな華奢な体からこんな力を出るのやら







「んんー…虎吉…………」









寝言が団子から虎吉に変わる









可愛いな…って違う違う違う違う違う









「…この人の夢の中に俺が出ているのかよ」









しかも一緒に団子を食べている夢、か









俺はふふっと笑い沖田さんのふわりっとした茶髪頭を撫でる









…俺とあまり身長差ないんだよな








まあ、それはいいとして…








改めて沖田さんの寝顔を直視する










黙ってればな〜っと心底思う








「お腹いっぱい…です………虎吉…」









すると沖田さんは身動ぎ、顔と顔の距離が近くなる








ち、ちちちちちちけーよ!?







心臓がドクンッドクンッと脈打つのがすごくうるさく感じる









俺、男の人にドキドキしてんの!?