江戸の虎が溺愛する者





ぐう〜〜





腹から豪快な音が鳴った





「…腹、減ったな」





この時代に来てから1日2食生活なものの、やはり腹が空く






「食堂に行ってもおにぎりあるかな?」






いや、ないだろう





かあああああはよ、晩御飯…






ふと雪の顔を思い出した






食事処に行くっていう手もあるよな…







「んあああああどうしよう!?優柔不断すぎて決めれねーーーー!」






「何がですかい?」






後ろから声が聞こえ、ビクッと身体が強張る







「沖田さん、気配無く近寄るのやめてもらってもいいですか?あとその右手に握っている刀、納めてください」






なぜ飄々(ひょうひょう)とした表情で刀を抜いてんだこの人は!?







いや、元からか…それが沖田総司だよな






「ずっと後ろにいましたよ?話しかけようと思ったらいきなり発狂したので…とうとう頭がいかれたのかと」






一息つき、







「あまりにも可哀想だったので…早く楽にしてあげようかと…」







なるほど、この人の脳内では俺がキチガイだったらしい






確かにお腹が空いていてあれこれ考えていた………………が、







「だからって楽にする=殺すみたいな考えやめましょ!?そして殺すという判断になる前に普通に話しかけてくださいよ!!!!」






「えーーーーーー!?!?」






「えーーーーーー!?!?じゃない!!!!」






何なんだよこの人おおおお!!!