江戸の虎が溺愛する者




………んー、わからん





俺が雪に接触した時誰かしろ俺達に注目すると思ったら、全員だった







もしかしたら犯人はその場にいなかったかもしれないし







「あー、見せつけられた感半端ないです僕…」






じとーっと俺を睨む沖田さんを無視し、再び考え込む






夜、見に来るしかないか






「沖田さん、次どこ見廻りしましょうか?」






「僕、団子食べたいです。虎の奢りで」






それは公務後にしてください。あと奢りませんから!






お金がーーー…






だんだら模様の衣を翻し、見廻りを続けた








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ふと、畳の冷たさを感じる





「ん…」





重たい瞼を無理やり開け、意識を覚醒させる






そういや昼、沖田さんと見廻りを終えて自分の部屋に戻ってきて…そのまま寝てしまったのか







外はすっかり夕焼けで空は赤く燃えていた





「この部屋にも、慣れたなー………ん?」






何か、寝息が聞こえる






それは耳をすまさないと聞こえないほど小さいものだった





するとモフモフの黄色い小さな物体が視界にはいる





「虎春かー、寄り添っていてくれたのか?」






起こさないようにそっと着ていた羽織を虎春にかける





よくよく見ると、爪も牙も生え伸び身体も一回り大きくなっていた





「大きくなったな」





気持ちよさそうに寝る虎春を撫で、俺は立ち上がり廊下に出た