江戸の虎が溺愛する者





「沖田さんも可愛いとこあるん…ぐわっ!?」






言い終える前に沖田さんが刀を抜き、斬りかかってきた





ギリギリで避け、危うく頭と身体がさよならーするところだった






っぶねえええええ






これ以上茶化すのは自殺行為だな







「虎吉、前を見ててください後ろから突き刺すんで」







「それ思いっきりぶち殺すぞ、てことですよね?ダメですよ?」






何だかもう、沖田さんのギャップが激しすぎてついていけねえ…






すると沖田さんの顔が真剣になり、食事処を見つめた






「虎吉、あれを見てくだせえ」






後ろを向くと、食事処の前に1人の男が立っていた







「手紙の送り主ですかね…?」







男は周りをキョロキョロと確認し、懐に手を入れた







取り出されたものは、手紙






「あいつか…!」






俺が刀を抜き飛び出そうとした時、沖田さんに止められた






「馬鹿な虎ですねぇ…よく考えてくださいよ?今下手に出たって何も証拠が出ませんし斬ったらそれこそ僕が虎を狩らなくちゃいけなくなりますからね?」






ニコリッと微笑む沖田さんにゾッとし、俺は黙った






…確かに、あの男は実力行使で雪を傷付けてるわけじゃないしな







それに人斬り扱いされるのもごめんだ