「やーだー!偶然ですね〜?どうしたんですかぁ?」
「今日は試験期間でバイト交替してもらって……。」
「そうだったんですね!広瀬さんとはあんまりシフトかぶらないから嬉しい〜!」
「あ、うん、ありがとう。」
「あ〜!だからバイト前にここで休憩ですか?ここ時間潰すのにいいですよね!」
「めちゃ涼しいもんねー」
砕けた口調で
川上くんに同意を求める彼女に、
川上くんは
いつもの笑顔で、
「こんにちは。」
「あ、うん、」
言葉が続かない……
そんなのまるで気にしないかのように
彼女は
「今どこも試験ですもんねー!川上くん理数系の癖に英語も出来るから、便利で(笑)!」
「あのねー便利って!」
「だって本当の事じゃんー」
「言葉選べって!」
友達同士なら
普通の会話。
でも、私は
……これにまざれない。
私なんでここにいるんだろう……。


