今日は無難に清楚系のワンピース。
夜は少しまだ肌寒いのでもちろんカーディガンも羽織ってる。
化粧も薄めで、
セミロングの就活後を思わせる
少し黒髪を、重くならない程度に
内巻きに巻いてきた。
靴は散々迷ったけど、
ヒールの低めのパンプス。
162cmの私がちょっと高めのヒールをはいて、
この前川上くんと同じくらいの目線だった。
電車の窓越しに自分が映る度に
アレにすれば、良かったかなとか
これにすれば、良かったかなと
そわそわしていたらあっという間に
目的の駅に着いてしまった。
時間もちょうど10分前。
ホームから改札まで歩けばちょうどなはず。
大きい駅ではないから皆同じ方向にある
出口のエスカレーターにむかう。
やっぱりトイレでもう1度化粧直して行こうかな?
と思っていたら
「広瀬さん。」
と私の少し後ろから聞き覚えのある……
また聞きたいと思っていたあの
声が、かけられた。


