ヒロインにはなれず、20年。




「行ってきます〜〜」




今日も変わらない、私とは対照的な


輝かしい朝。






のこのこ通学しながら

たまにセンチメンタルになる私。





私だって、それなりに恋愛もしたけど


巡り合うのは、ヒーローにはなれなそうな私に似合った脇役達。




所詮脇役には脇役なのだ。






「はあ」




「奈緒どうしたの?

ため息ばっかり!」




くりくりした瞳が私を見つめる。