僕にとって母さんはたった一人の家族だった。
お酒ばかり飲んで暴力を振るう父さんと離婚して、女手一つで僕を育ててくれた。
僕が大きくなったら
傷ついてきた母さんのぶんまで
僕が幸せにするからね
そう母さんに言っていたじゃないか
「可哀想にねぇ。私のところに住むかい?」
「…大丈夫です。」
「なんで自殺なんか、、ねぇ。。」
「一酸化炭素中毒死らしい。まだ体は酷くなかったみたいだし、マシだと思うしかないだろう。。」
すすり泣く声
嗚咽する声
この場所は悲しみで満ち溢れている
母さん、
母さんは僕といて楽しかった?
僕はこれからどうしたらいい?
