私のアルバイト先のカフェは、ジャンクフードを主に販売している。

働き始めて半年が経とうとしていて、仕事も慣れてきた頃。


「(あ…)」

「お疲れ様です」


スタッフドアが開いたと思ったら
凛とした声がフロア内に通った。


「ぉ、つかれさまです」


17時の時間帯。

基本忙しくないこの店でのスタッフは、21時まで私と彼だけ。


私に気づいた彼、瀬戸くんはペコリと頭を下げ、すぐに接客7用語を読み上げる。