澄ノ島に住む高校生の陽咲と駆は、幼馴染のほたるが自殺未遂をし、寝たきりになったことが原因で心を閉ざすようになった。

二人は夏の終わりに観光客で大学生の柳と知り合う。陽咲は初めて会った時から柳に好意を抱いた。柳には”物の記憶を辿る力”があり、三人はほたるのネックレスを通じてなぜ彼女が死のうとしたのかを知る。

最も大きな原因はほたるが母親(女将)に愛されていないことだった。また、両想いだと思っていた駆が陽咲を好きと知ったことも原因だった。
二人は真実を受け止め、恩人である柳の母親探しを手伝う中で女将が柳の母親であることを知る。女将は離婚が原因で柳を手離したことを悔やみ、柳に似ているほたるに冷たくあたっていた。

柳は母と妹のために島に住むことを決め、陽咲と駆はほたるのためにも懸命に生きる事を決めた。
一年後、陽咲がお見舞いのために病院に行くと、屋上には空を見上げているほたるの姿があった。